ナイフ・刃物

ブッシュラフト ノコギリ(鋸)

ノコギリはナイフと同様にブッシュクラフトに欠かせない道具のひとつです。

これからノコギリを購入する人にノコギリの基本情報と使い方、メンテナンスを紹介します。

このページを見た後、はじめてのブッシュクラフトノコギリ選びに悩んだら以下を参考にしてみてください。

1本目におすすめのブッシュクラフトノコギリ
  • ノコギリの種類:折込ノコギリ
  • 刃の種類:万能目
  • 刃の長さ:210mm

シルキー ゴムボーイ 万能目 210mmが上記の条件を満たすノコギリです。他にもいろいろなメーカーから同仕様のノコギリが販売されています。

それでは、どうぞ!

ノコギリ(鋸)の基本情報

ノコギリには刃の種類や刃渡り、用途、柄の形などさまざまな種類があります。

このページはブッシュクラフト用途に絞ってノコギリの基本情報をまとめました。

ノコギリの部位・名称

ノコギリ名称

ノコギリの種類

ノコギリはたくさんの種類がありますが、ブッシュクラフトで使われることが多いノコギリは主に2つあります。

刃を柄に折りたたみ持ち運びできる折込ノコギリと1枚の刃を1つのフレームで支えて切る弓ノコギリです。

折込ノコギリ

折込ノコギリは、コンパクトに折りたたんで使えて手軽に持ち運びできるノコギリです。ブッシュクラフトやキャンプなどのアウトドア活動で、長すぎる薪や枝を調整したり、キャンプライフを快適に楽しむためにも使用されます。

ノコギリの刃は荒目・細目・万能・大工のものまでさまざまです。
粗い目の刃はスピーディーに切れますが、力を必要とするため慣れないと扱いにくいことがあります。
キャンプ用途では、小枝や薪を切るのが主な目的なので、万能目や細目タイプのものが適しています。

キャンプで使用する折りたたみノコギリは、携帯性と収納性が大きなメリットです。
コンパクトなサイズを選ぶと、リュックやポケットにも収納できて便利です。

安全面を重視するなら、ケースが付いたものを選ぶことをおすすめします。
ケースがあれば収納時に他のアイテムを傷つける心配がなく、スムーズな出し入れが可能です。

弓ノコギリ

弓ノコギリは、バックソーや金切り鋸などと呼ばれる伝統的なノコギリで、木材の切断や薪作りなどに用いられています。

弓ノコギリのフレームはD型やH型、正三角形に近い形まで様々ありますが、力をかけやすく、慣れれば折込ノコギリよりも素早く切断できます。

ブレードの形状は押しても引いても切れる形状です。目は通常目(乾燥木用)と特殊目(生木用)の2種類があります。通常目は乾燥した硬い木に向いており、特殊目は生木のような比較的軟らかい木に適しています。

ノコギリの刃渡り

刃渡りは、刃先から刃元の距離のことです。切断する材の2~3倍の刃渡りが適当だといわれています。

例えば直径10cmの材を切断する場合は20cm以上の刃渡りが理想的で、ブッシュクラフトでは20cm前後の刃渡りが使いやすいと感じています。

ノコギリ刃のアサリ

ノコギリの刃の最も特徴的な部分は、その鋸歯の形状です。鋸歯は、木材を切断する際に使用される歯の部分であり、その形状によって異なる切削特性があります。鋸歯の形状には、リップカットやクロスカットなどさまざまなタイプがあります。

ノコギリを正面から見ると、ノコギリの刃の外側に、左右交互に突き出した突起があります。これをアサリと呼びます。木を切るとき、アサリは鋸身との摩擦を減らし、切る動作をスムーズにし、おがくずを取り除く役割を果たします。

ノコギリ(鋸)の使い方

ノコギリ セーフティー

ノコギリの怪我で最も多いのは、切り始めの怪我です。ノコギリの刃が暴れ、誤って指を切ってしまうパターンです。これを防ぐために、材にノコギリの切れ目をしっかりと入れ、ノコギリの刃が安定するまでは指でガイドをしましょう。

ノコギリの握り方・持ち方

柄を握り込む

指全体でノコギリの柄を握り込みます。最もオーソドックスな持ち方です。特に腰より下でノコギリを使う時に力が伝わりやすい握り方です。

親指を柄の背にかける

親指を伸ばして柄の背にかけて握ります。腰より上で材を切断する時に使うと力が伝わりやすい握り方です。

人差し指を柄の背にかける

人差し指を伸ばして柄の背にかけて握ります。立ち枯れの木など刃を横向きにして材を切る時に力が伝わりやすい握り方です。

一般的なノコギリの切り方

体は刃が抜ける位置に置く

ノコギリで切断する時の体の位置は、ノコギリの刃の延長線上に自分の身体が入らない場所です。安全面のほか、この体の位置はまっすぐノコギリを引くことができるため効率よく材を切断することができます。

材は安定した物の上に置く

切断する時の材は、安定した物の上に置きましょう。以前、大工さんから聞いたのですが丸鋸で怪我をする時は大抵、材が不安定な場所にある時だと言っていました。まさしく手持ちのノコギリも同じです。

切る時は刃渡りを十分に使う

切断する時は、刃全体を使って材を切りましょう。刃の一部(狭い範囲)で切ると何度も動かさなければいけなく手が疲れます。また切りくずが刃に詰まるなど、効率的に材を切ることができません。

ブッシュクラフトでは安定した場所を確保することが難しい場合もあります。そんな時に役立つ技術をいくつか紹介しましゅ。

ブッシュクラフトで役立つノコギリの切り方

屋内の作業場ではなく、自然の中でノコギリを使うことが多いブッシュクラフトで安全にノコギリを使うため安定した場所を作るアイデアをいくつか紹介します。

切断する材を木の上に置いて安定させる

切断する材を台となる木の上に置き、安定させる方法が最も安全に楽に作業ができる方法ではないでしょうか。多くの場合、この方法で材を切断しています。

切断する材を足の上に置いて安定させる

台となる木がない場合は、足を台にして木を安定させることもあります。右利きの場合は、右足の上に切断する材を置くと安定させやすいフォームがとれます。

切断する材を足で挟んで安定させる

地面が使えない場合は足に木を挟んで安定させる方法もあります。この方法はカッコいいですが、なれが必要です。何度か練習して自分なりにコツを見つけると良いでしょう。

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