ロープはブッシュクラフトをする上で特にシェルターを設営するのに役立つ道具です。
フィールドで自然の素材を集めて作ることもできますが、大量に作るのは難しく時間がかかるのであらかじめ用意しておくことをおすすめします。
この記事では、ロープの種類、ロープの選び方、ロープの携帯方法、ブッシュクラフトに役立つ7つのロープワークを紹介します。
ロープの種類と選び方
ブッシュクラフトでロープとして使える紐にはいろいろな種類があります。
それぞれの特徴を紹介しますが、まずはパラシュートコードを購入して最後に紹介するロープワークを実践することをおすすめします。
パラシュートコード(通称:パラコード)
パラシュートコードは名前の通り、パラシュートに使われる主にナイロン製のロープです。
ロープの構造は、コアと呼ばれる細い紐がマントルと呼ばれる表皮で覆われたカーンマントル構造になっています。
パラシュートコードはタイプにより最小強度や直径、コアの本数がことなりますが、もっとも一般的なパラコードはタイプIII(550パラコード)で最小破断強度が550ポンド(約250kg)です。
私も使っていますが、ブッシュクラフトのレジャー用途で使う場合は十分な強度でネット通販でも安く購入できおすすめです。
パラシュートコードの他に、タクティカルコードやマイクロコード、ナノコード、ファイヤーコードなどがあります。
ロープの強度は、以下のとおりです。
パラシュートコード(ファイヤーコード)>タクティカルコード>マイクロコード>ナノコード
バンクライン(よりひも)
デイブ・カンタベリー氏は、米海軍が使用している表面にタールを塗ったナイロンのバンクライン(よりひも)が市販されるものの中でダントツに優れていると言っています。
私はまだ使ったことがないので、今度購入して使ってみようと思います。
ロープの準備と携帯方法
パラシュートコードを購入したら長さを揃えてカットしましょう。
長さを揃えてカットしてからロープを使うメリットは主に以下の2点です。
- 取り回しが良くなる
- 管理がしやすくなる
パラシュートコードは使い捨てではなく、ロープが傷ついたり劣化しない限り何度も使うことができます。
新品のロープをその都度必要な長さに切って使うと、撤収時にバラバラの長さのロープが残り、何が何本合ったか把握できなくなります。逆に、ロープの長さを揃えておくと本数を数えて管理ができます。
また、長さが決まっていると対象物を見ただけで必要なロープの長さ(本数)がわかるようになります。さらにロープを触るだけでもどの長さのロープであるか認識できるため作業がスムーズに進めれます。
おすすめの長さは、2m、4m、8mの長さです。2mと4mをそれぞれ3~4本ずつ、8mを1本用意すると1束30mのロープで準備できます。
ロープを切ったら、切り口をライターで焼き止めしてください。焼き止めしないとパラシュートコードのコアが出てきて使えなくなってしまいます。
ロープワーク(結び方)
ブッシュクラフトでシェルターを立てる時に知っておくと便利な7つのロープの結び方を紹介します。
7つも覚えられないという方は、リーフノット、ツーハーフヒッチ、トートラインヒッチ、クローブヒッチの4つだけ覚えておくと大抵のことはできるので、まずはこの4つをマスターしましょう。
他にもブッシュクラフトに役立つロープワークがたくさんあるので、以下7つ以外の結び方はブッシュクラフトのロープワーク一覧にまとめました。
リーフノット(本結び)
ロープとロープを結んで長くして使う結び方です。
日常的に使っている結び方だと思うので難しくないです。この結び方に名前があったんだー!と思っていただければ。
ツーハーフヒッチ(ふた結び)
棒などにロープを結びつける時に使う結び方です。
こちらも日常的に使う結び方ですので、あーこれか!と思う方が多いと思います。
トートラインヒッチ(自在結び)
ロープの張りを調節することができる結び方です。
クローブヒッチ(巻き結び)
ロープを棒などに巻きつける巻き方です。
ボーラインノット(もやい結び)
ロープで輪っかを作る結び方です。
ダブルフィッシャーマンズノット
ロープとロープを結ぶ結び方で、リーフノットとの違いは半永久的に結んで使い続ける時に使うと便利です。
プルージックノット
ロープに輪っかを作る結び方です。
以上がブッシュクラフトに役立つロープの種類と結び方です。
紹介した7つのロープワーク以外の結び方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。