焚き火 道具

ファイヤースターターの種類と選び方

ファイヤースターターは火花を散らして火を起こす道具です。ロッド(棒)とストライカー(板)をこすり合わせて飛ばした火花が火口に引火し着火します。

※ストライカーをブレードとも呼ぶようです。本記事ではストライカーに統一します。

ファイヤースターターは、メタルマッチやファイヤーストライカーと呼ばれることもあります。

この記事ではファイヤースターターの特徴、素材、着火方法をまとめました。

ファイヤースターターの特徴

ブッシュクラフトと言えば、ファイヤースターターを連想する人も多いと思います。それくらいファイヤースターターは見た目がかっこよく印象的な道具です。

ファイヤースターターは見た目だけでなく、機能的にも優れた特徴を持っています。以下に3つの特徴をまとめました。

濡れても着火できる

着火具には、ライターやマッチなどたくさんの道具がありますが多くは水に濡れてしまうと使えないものではないでしょうか。

ファイヤースターターのロッド(棒)とストライカー(板)は水につけても水を含まないがゆえ、拭き取ってすぐに着火ができます。

シンプルな構造で壊れづらい

ライターやマッチは、誤って踏んだり、ぶつけてしまうと壊れて使えなくなってしまいます。

ファイヤースターターはシンプルで頑丈な構造がゆえ、踏んでもぶつけても簡単に壊れることはありません。

手袋をしても着火できる

ファイヤースターターは寒い国が発祥の着火具のようで、寒くて手がかじかんでしまっても手袋をして着火できます。

ライターやマッチだとごわついて着火し辛いものですがファイヤースターターなら細かい動作がないので手袋をしても簡単に着火できます。

ファイヤースターターの素材

ファイヤースターターのロッド(棒)にはフェロセリウムが使われることが多いです。

フェロセリウムは鉄とセリウムの合金で表面を高速で擦ると3,000℃の火花を発生させます。

身近な所では、ライターの着火石(フリント)にも利用されています。

以前はマグネシウム合金のファイヤースターターをAmazonなど通販サイトでよく見ましたが現在はフェエロセリウムが主になっているようです。

セリウムの発火温度は160℃~、マグネシウムの発火温度は400℃~と発火温度に差がありセリウムを含むフェロセリウムの方が着火しやすい特徴もあります。

ファイヤースターターの着火方法

ファイヤースターターの着火方法をいくつか知っておくと環境に合わせて着火できるので便利です。

今回は私もファイヤーストライカー着火時によく使う4つの着火方法をまとめました。

ファイヤースターター着火のコツ

  1. ロッドとストライカーを強く擦る
  2. ロッドの端から端まで擦る

着火のコツは主に2つあります。

1つ目はロッドとストライカーを強く擦り続けることです。一定の強い力で2つ目のロッドの端から端まで擦ることで大きな火花が散ります。

この時、ロッドはなるべく短く持ち、人差し指で固定すると力強くストライカーを押し付けて擦ることができます。

大きな火花が地面の上を転げる状態を目安に練習してると良いと思います。

ストライカー(板)を押し付けて着火

1つ目は、ストライカーをロッドの上で動かして着火する方法です。

私はファイヤースターターのデモンストレーション用に使います。実際フィールドではあまり使いません。

ロッド(棒)を引き付けて着火

2つ目は、ロッドを動かして着火する方法です。

この方法の利点は力が伝わりやすい点です。ファイヤースターター着火のコツでお伝えした方法はロッドを引き付けて着火する方法で実践しやすいので初めての方はこちらの方法をお試しください。

ストライカー(板)を固定して着火

3つ目は、ストライカーを木などに固定してストライカーを動かして着火する方法です。

小さな動きで着火しなければいけない時に役立つ方法で練習しておくと役立つことがあるかも知れませんのでぜひ試してみてください。

ロッド(棒)の先で着火

4つ目は、ロッドの先をストライカーで擦って着火する方法です。

こちらも小さな動きで着火できる方法です。上記との違いは、個人的にはこちらの方が圧倒的にプロっぽい印象があります。機能的には上記よりさらに小さい動きで着火できるので練習をおすすめします。

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