こんにちは、ブッシュ太郎です!
ブッシュクラフトの醍醐味である焚き火をする上で重要な要素は火起こしです。しかし、天候や状況によっては、着火が困難な場合も少なくありません。
そこで今回は、初心者でも簡単に火が起こせるブッシュクラフトで役立つ着火材の種類と選び方、使い方についてまとめました。
ブッシュクラフトにおける着火材の役割
ブッシュクラフトにおいて、焚き火で起こす火は暖を取ったり、調理したり、夜は明かりとして利用できるとても便利なものです。そんな火を起こす上で欠かせないものに着火材があります。
ここでは一般的にブッシュクラフトで用いられる着火材の種類と着火材の重要性をまとめます。
自然素材を活かした着火材の種類
着火材の特徴は以下のとおりです。自然の中で3つの条件を持つものならほぼ着火材として活用できます。油を含んでいないものも乾燥して繊維質なら着火材として活用できるでしょう。
- 乾燥している
- 細い繊維質である
- 油を含んでいる
自然の中にある着火材でよく目にするのは以下のものではないでしょうか。
- 松ヤニ(ファットウッド)
- 白樺の樹皮(樹の皮をほぐしたもの)
- コットン(フワフワして乾燥した植物)
自然素材の着火材の特徴は以降でまとめています。
着火材の役割と重要性
火は直接太い薪には付きません。焚き付け材(細くて燃えやすい材)から徐々に太い材へ燃え移ります。着火材の役割は一番最初に火を付ける焚き付けに着火する役割をはたします。
着火材についた火は、薪に含まれる湿気を飛ばしながら乾燥させ薪の燃焼を促進します。
マッチやライターで焚き付けに直接火をつけることもできますが雨天や強風などの悪天候では難しい場合も多くあります。
しかし、着火材を使えば、湿った環境でも比較的容易に着火することができます。
ブッシュクラフト着火材の種類と特徴
着火材には上記で紹介した自然素材(天然素材)の着火材のほか、加工素材や化学素材のものがあります。ここではそれぞれの着火材と特徴をまとめます。
3つの着火材カテゴリー:自然素材、加工素材、化学素材
自然素材 | 松ヤニ、白樺の樹皮、枯れ葉(杉の葉)、ススキなど、自然界に存在する素材そのままを利用した着火材です。 |
加工素材 | 松ぼっくり、麻ひも、綿棒など、自然素材を加工して作られた着火材です。 |
化学素材 | 固形燃料、ワセリン、着火剤付きマッチなど、化学的な成分で作られた着火材です。 |
それぞれのメリットとデメリット
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自然素材 | 環境に優しい 収集が簡単 無料で手に入る | 湿気に弱い 着火しにくい場合がある 種類によって燃焼時間が短い |
加工素材 | 天然素材よりも燃焼時間が長い 着火しやすい 持ち運びしやすい | 天然素材よりも入手が難しい 加工に手間がかかる 環境への負荷が多少ある |
化学素材 | 簡単に着火できる 燃焼時間が長い 悪天候でも使いやすい | 環境に悪影響を与える可能性がある 人によっては臭いが気になる コストがかかる |
代表的な着火材の特徴
着火材 | 特徴 |
---|---|
松ヤニ | 松の木から採取できる樹脂状の物質です。燃焼力が強く、火持ちが良いのが特徴です。 |
白樺の樹皮 | 白樺の木から剥がした樹皮です。薄く削って乾燥させると、着火材として利用できます。 |
コットン | 綿棒やコットンボールなど、コットン製品は火口作りに最適です。 |
麻紐 | 乾いた繊維質の素材なのでよく燃えます。ほどいてフワフワにすると小さな火花もキャッチして着火します。 |
杉の葉 | 油分が多く、燃えやすいのが特徴です。乾燥させた杉の葉は、着火材として利用できます。 |
ススキ | 乾燥した状態で手に入ると非常に燃えやすい素材です。すぐ燃えきるのである程度の量が必要です。 |
効果的な着火材の選び方
着火材を選ぶ際には、以下の2つのポイントを意識するとうまくいきやすいです。
- 環境:天候や気温に合わせた着火材選び
- 薪の種類:薪の硬さに合わせた着火材選び
環境:天候や気温に合わせた着火材選び
雨天、強風、雪などの悪天候下では、化学素材や加工素材など湿気に強い着火材を選ぶ必要があります。一方、乾燥した環境では、どんな素材の着火材でも燃えやすいです。
薪の種類:薪の硬さに合わせた着火材選び
薪の硬さに合わせて、着火材の燃焼力を選ぶとよいとされています。硬い薪には、燃焼力の強い着火材のような感覚です。しかし、着火材は焚き付けに火を移すことが主な目的なので私は薪の硬さをあまり意識はしていません。
初心者向けの着火材セット
自然素材の着火材はフィールドで入手するとして、加工素材から麻紐とコットン、化学繊維からワセリンを着火材セットとして持ち歩くのがおすすめです。
鍋にワセリンを温めて液体にし、コットンを入れて冷ますとワセリンコットンが出来上がります。使う時に手でワセリンコットンをほぐして着火すると火持ちの長い着火材が完成しますのでぜひ試してみてください。
ブッシュクラフト着火材を使いこなすためのポイント
着火材の種類や特徴、選び方、おすすめの着火材セットをまとめました。
本記事をきっかけに、いろんな素材の着火材を様々な環境で使い、みなさんが知識を深めるのに役立つと幸いです。
こんなのも着火材になったよ! という情報がありましたらお気軽にコメント欄から教えて頂けると嬉しいです。