焚き火 調理器具

クッカー(コッヘル)の素材・種類・選び方

ブッシュクラフトの醍醐味は、焚き火で起こした火を使い自然の中での料理をすることではないでしょうか。

そんな時に欠かせないのがクッカーです。

バックパックに荷物をまとめて自然へ入るブッシュクラフトでは軽量でコンパクトなクッカーは、まさに必須アイテムと言えるでしょう。しかし、一口にクッカーと言っても種類は様々。素材、機能、重量などを考慮して選ぶ必要があります。

この記事ではあなたにピッタリのクッカーを選ぶために必要な情報をまとめました。

ぜひ、この記事を参考にブッシュクラフトで役立つクッカーを見つけてください。

ちなみに、クッカーはキャンプ用の小型調理器具の英語の総称でコッヘルはドイツ語で同じものを指します。本記事ではクッカーと統一して呼びます。

ブッシュクラフトで役立つクッカー

一般的なキャンプ用のクッカーよりも、ブッシュクラフトでは軽量でコンパクトに設計されたクッカーが適しています。ただし、軽量でコンパクトなクッカーを選べば、耐久性や機能が犠牲になることもあります。直火での調理や持ち運びを考慮した上で、あなたに適したクッカーの素材、機能、重量を選びましょう。

ブッシュクラフトで使うクッカーの選び方

ブッシュクラフトで使うクッカー選びには、素材、機能、重量の3つがポイントになります。ここでは3つの項目をまとめます。ご自身のブッシュクラフトスタイルにあうクッカー選びにご活用ください。

クッカーを素材で選ぶ

19世紀中盤から20世紀初頭のアウトドアマンはアルミやスチール製のクッカーを使い、さらに前の人達はブリキや銅、鋳鉄の調理器具を使っていたようです。

現在ではテクノロジーの進化で様々なタイプの素材のクッカーを選べるようになりました。以下に、それぞれの素材の特徴をまとめます。

素材名特徴
アルミニウム軽量で熱伝導率が高く、調理時間が短い。直火での調理にも適しているが、耐久性は鋳鉄やステンレスに比べて劣る。
ステンレス軽量で錆びにくく、お手入れが簡単。熱伝導率は鋳鉄に比べて劣る。チタンやアルミニウムと比べ重い。
チタニウム非常に軽量で錆びにくく、高強度の素材。ただし、価格が高く、熱伝導率は鋳鉄やステンレスに比べて低い。
鋳鉄耐久性抜群で蓄熱性に優れ、ムラなく調理可能。ただし、重量があり、錆びやすいというデメリットも。
熱伝導率が非常に高く、ムラなく調理可能。直火での調理にも適しているが、価格が高く、お手入れがやや難しい。

ブッシュクラフトでは、アルミニウム製とステンレス製のクッカーを選べば間違いはないと思います。耐久性だけを考えるならステンレス製一択です。

クッカーを機能で選ぶ

クッカーのサイズは、使用人数や調理量に合わせて変わります。私は1~2人でブッシュクラフトへ行くので直径13~15センチで高さ10~12センチほどの鍋型のクッカーを好んで使っています。

クッカーの形状は、調理したい料理に合った形状を選ぶのが基本です。しかし色々なクッカーを持ち運ぶことはできないのでシンプルで応用が効く鍋型を好んで使っています。

クッカーの取っ手は、使い勝手を決める重要なポイントの1つだと思います。トライポッドに吊るしたり、直火の上や横に置きやすいと感じる取っ手が好みです。

クッカーの蓋(フタ)は、熱を逃さず調理を時短できるだけでなく、器やコップとしても使えます。ただの蓋ではなく、器としても使えるタイプを使っています。

クッカーの収納性は、コンパクト性や軽量性に影響します。マトリョーシカの様に積み重ねてコンパクトに収まるクッカーを選ぶのがおすすめです。スタッキングと呼ばれています。

クッカーを重量で選ぶ

クッカーの重量は、素材と大きく関係します。軽い素材から順に並べると以下のとおりです。

チタニウム(チタン)→アルミニウム→ステンレス→鋳鉄

チタニウムとステンレスの重さは2倍ほどありますので重量を最重視する方はチタニウムのクッカーが最適でしょう。

ブッシュクラフトで役立つクッカー活用術

クッカーを選び、購入し、いざブッシュクラフトへ行ってもクッカーの使い方を間違えれば、性能を発揮できずに台無しです。ここではクッカーを最大限に活用するために役立つテクニックをご紹介します。

焚き火での調理方法

焚き火調理における火力は、薪の組み方によって大きく変わります。また、火加減の調整をする必要もあります。強火で素早く調理したい場合は、燃料となる薪を投入します。弱火でじっくり煮込みたい場合は、熾火を作ります。

焚き火や薪の組み方については別途記事でまとめる予定です。

自然素材を使った調理器具

石を使った調理では、平たい石を熱して肉や魚を焼くことができます。石は熱伝導率が高いため、ムラなく調理することができます。

枝を使った調理では、枝を串にして、ソーセージやマシュマロなどを焼いたり、鍋を吊るしたりすることができます。

クッカーのメンテナンス

クッカーの洗浄について、調理後はすぐにクッカーを洗いましょう。油汚れや焦げ付きは、早めに落とすことが大切です。といった案内が多いと思います。

しかし、私はそこまで丁寧に扱っていません。フィールドでは灰を水で溶かし洗剤として手でクッカーの内側を擦ったり、クッカーの外側の炭や油をこすり取ったり擦る程度です。

たまにタワシと洗剤やクリーナーでゴシゴシ洗うこともありますが、直火で使うととまたすぐ真っ黒になります。

ブッシュクラフトで役立つクッカーのまとめ

クッカーは自然の中で料理を楽しむための必須アイテムです。今回まとめた内容を参考に、あなたもブッシュクラフトで役立つクッカーを手に取り、自然の中で料理を楽しみましょう。

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