ブッシュクラフトが災害時に役立つ理由は、人間が自然環境で生き残るために必要な要素と装備をベースに考えられているからではないでしょうか。
このページでは、ブッシュクラフトの技術が災害時に私たちの命を守ってくれる理由をまとめました。
今後、数十年以内に巨大地震が起こると言われている今、自分や家族、周りの命を守るためにできることを探している人に役立つと幸いです。
災害時はサバイバル環境下
地震、洪水、大雪、噴火など自然災害は、日常の安全・安心な生活環境が破壊され私たちはサバイバル環境下に放り出されます。
サバイバルとは、生き残ることを意味しサバイバルな環境下で多い死因として低体温症があげられます。
そのため、私たちは生き残るために深部体温を守ることが最優先されます。
参考にした著名なブッシュクラフターであるデイブ カンタベリー氏と川口 拓氏はそれぞれ深部体温を守るために必要な要素と装備を本で紹介してくれているので以下にまとめます。
【5要素】生き残るために必要な5要素
川口氏はサバイバル環境下で生き残るために5要素が必要だと解いています。
空気、シェルター、水、火、食
シェルターは、私たちの体温を守る物ものの総称で体温とも言い換えることができます。
また、これらには獲得する優先順位があるとも述べています。
空気→体温(シェルター)→水→火→食
この順番で要素を揃えることで命が守れる確率が上がると紹介しています。
さらに、獲得するよりも保持することの方が優先されるとも教えてくれました。
災害時はどうしても食べ物や水の不足が気になりますが、考えてみると空気と体温のほうが優先順位が高いのは当たり前ですよね。
日常生活では家やオフィス、商業施設など空調設備が自動で調整してくれているので忘れがちですが…
生き残るために必要な5要素はブッシュクラフトはもちろん災害時に命を守るセオリーとして大いに役立つ知識ではないでしょうか。
【5C】サバイバルに必要な5つのC
続いて、デイブ氏はサバイバルで必要な最低限の装備を5Cとしてまとめています。
- 切るための道具(Cutting tools)
- シェルター関連ギア(Cover elements)
- 火の道具(Combustion devices)
- 容器や調理器具(Containers)
- ひも類(Cordages)
これら5つのCは全く同じものを天然素材から作ることはできず、作れたとしても高度な技術が必要になるため最低限の装備として用意する必要があると述べています。
確かに、時間があれば似たものを作ることができるかもしれませんが機能は劣るし、緊急時にそんな時間はないですよね。
サバイバルに必要な5つのC(5C)は、川口氏の生き残るために必要な5要素を実践するための装備として大いに役立つのではないでしょうか。
5要素と5Cの違いと活用法
ここまで5要素と5Cの2つのサバイバル術を紹介しました。似た名前で混乱している方がいるかもしれません。私は2つを以下のように解釈し理解しています。
- 5要素は命を守るために必要な要素と優先順位
- 5Cは5要素を確保するのに必要最低限の道具
両氏の教えをブッシュクラフト術の中心に置き、いつでも実践できるよう日々森の中で遊びながら学ぶ、これがブッシュクラフトが災害時に役立つと言われる理由ではないかと思います。
5Cと5要素の装備・道具
本サイトでは、5Cと5要素の実践に必要な道具・装備を主軸にブッシュクラフト関連ギアをまとめています。
シェルターの道具、切る道具、食の道具、火の道具、水の道具、その他の道具というカテゴリーでそれぞれに関する道具・装備の基本情報と使い方をまとめています。
ご自身の道具・装備と照らし合わせてご活用ください。
田舎と都市ではサバイバル対応が異なる!?
私は森が近いのでブッシュクラフト術が災害時に大いに役立ちそうですが、都市部に住む人は若干の違和感を感じるかもしれません。
生き残るための5要素を知り、それらを確保する5Cを持っていたとしても都市部にはブッシュクラフトの材料となる自然素材がないからです。
また、都市部は人が多く、人自体が災害を生み出すとも言われるのでブッシュクラフトではカバーしきれないように思います。
具体的な都市でのサバイバル術に関しては、川口氏が本を出しています。私も読みましたが都市災害対策はもちろん、5要素をさらに深く知ることができるので田舎在住の人も手に取る価値が大いにあると思います。
サバイバルの5Cと5要素について詳しく知りたい方は以下の書籍必読です。
その他、本サイトで参考にしている書籍は以下からご確認いただけます。